こんにちは。三鷹・武蔵境・小金井・調布エリアで診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。今回のコラムは、『皮膚病の治療に用いられる薬浴』についてです。当院へも多くのワンちゃんネコちゃんの皮膚に関するご相談をいただきます。皮膚の疾患やトラブルは、アレルギーやホルモンに関する病気など原因が複雑に絡み合っています。治療のためには、その原因の特定が重要で、原因に適した治療方法の選択が皮膚疾患・トラブルの解決には不可欠です。今回は治療法の一つである『薬浴』と呼ばれる療法についての説明です。◎ご参考皮膚疾患が治りにくいときに考えられることメディカルトリミングについて猫ちゃんのシャンプーについて薬浴とは?皮膚病の治療や予防のために、皮膚に有効な成分を含む薬用シャンプー、薬剤を使用して洗うことを薬浴といいます。原因物質の余分な角質や過剰に増えた細菌などを取り除き、バリア機能の回復につなげることを目的に行います。通常の美容で使用するシャンプーとは違い、薬用シャンプーは殺菌・抗菌作用のある成分が含まれています。当院では、皮膚トラブルを抱えている動物に対して、獣医師がその疾患に有効な薬用シャンプーを選定します。薬浴で効果が見込める主な症状膿皮症、脂漏症、アトピー性皮膚炎といった代表的な皮膚トラブルにも薬浴は有効です。皮膚の赤み、かゆみフケかさぶた皮脂の過剰分泌それぞれに合った薬用シャンプーで洗浄し、皮膚の炎症を和らげます。皮膚トラブルの事例写真の事例では、皮脂の過剰分泌やカサカサとした分泌物が見られます。薬浴のやり方について当院での薬浴のやり方について解説していきます。ぜひご自宅でのシャンプーでもご参考にしていただけたらと思います。ご協力くださった方のご紹介今回のコラムでのお写真を提供してくださったワンコさんのご紹介です。実際に三鷹アニウェル動物病院で薬浴シャンプーに通ってくださっている、シェットランド・シープドッグのシフォンちゃんシャンプーが終わると、院内をトコトコ軽快に歩いている姿がとても可愛いらしい、14歳の女の子です!スタッフ一同、いつもメロメロです。①ブラッシング毛玉やもつれがある場合、ブラッシングである程度取り除きます。事前にしっかりとブラッシングを行い、毛玉やもつれを解消することで乾かす時間を短縮できます。◎ブラッシングに関しての参考コラム大切な日常ケアのポイント~犬のブラッシング編~毛玉を防ぐブラッシングのコツ!ブラッシングのポイント~ブラシ選びについて~②予洗いぬるま湯(35℃前後を目安としてください)で全身をしっかりと濡らしていきます。予洗いで汚れや皮脂をある程度、落とします。③本洗い(シャンプー)薬用シャンプーを泡立てて洗います。泡立てネットを使用すると簡単に泡を作れますのでオススメです。全身を揉み込むようにして洗います。この時に、爪は立てず、指の腹で洗うようにしてください。※シャンプー剤によっては泡立ちにくいのもあります。その際は、ネットは使用せずに一旦手に取り直接洗っても問題ありません④シャンプー剤の浸け置きシャンプー剤を浸透させるため、泡立てた状態で5~10分ほど静置します。最初に皮膚症状のあるところから洗うことで、他の箇所を洗っている間に浸け置き時間を確保できます。濡れた状態が続くと、寒くなってしまいますので、特に秋や冬場はしっかりと温かい室温を確保してあげてくださいね。⑤すすぎ予洗いと同じくぬるま湯(35℃前後を目安)でしっかりすすぎます。シャンプー剤が残っていると皮膚病の元になってしまいます。流し忘れがないか十分に気を付けてしっかりとすすぎましょう。⑥乾かしまずは、タオルでしっかり水気を取ります。タオルドライでしっかりと水気を取ることで、ドライヤーでの乾かし時間が大幅に短縮されます。ドライヤーの温度は、低温または冷風で乾かしていきます。風の温度が高すぎると皮膚への刺激、やけどの原因になりますので注意です。しっかりと乾いたら、薬浴の終了です。当院ではシャンプー中でも気になることがあれば、獣医師がしっかりチェックしてくれるので安心です。薬浴の前後でも皮膚の状態をチェックしますので、経過もしっかりと確認していきます。薬浴(薬用シャンプー)の効果について継続的に薬浴を行うことで、皮膚疾患・皮膚トラブルの改善が期待できます。薬浴を行う頻度や、薬剤の選定については、獣医師とご相談のうえ決めていきましょう。今回ご協力いただいたシフォンちゃんは、はじめのうちは1週間に1回、改善してきたら2週間に1回と継続的に薬浴を継続しました。その結果、2か月が経過した頃には、綺麗な皮膚へと改善しました。皮脂の過剰分泌やカサカサとした分泌物もおさまり、痒みも軽減することができました。最後に薬浴(薬用シャンプー療法)は根気強い治療が必要ですが、お薬を使わずに完治できるので体の負担を抑えられるメリットがあります。症状によっては、初めのうちはお薬と併用して徐々に薬浴療法だけに切り替えていくこともあります。ずっと改善しない皮膚治療に悩んでいる等ございましたら、まずはお気軽にご相談ください。三鷹アニウェル動物病院では、「疾患のある子」「皮膚トラブルのある子」「シニアな子」のシャンプーやトリミングにも対応しております。疾患や年齢にあわせて、最適なケアをともに考えられたらと思いますメディカルトリミングについての詳細はこちらhttps://ani-well.com/trimming