ブラッシングをしっかりしているつもりでも、トリミングにつれていくと「毛玉がありましたよ~」と言われてしまったことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか?その原因は、被毛の表面だけをブラッシングしている可能性があります。今回のコラムは、三鷹アニウェル動物病院のトリマー&動物看護助手が、ワンちゃんの毛玉が出来るのを防ぐためのブラッシングのコツを解説します。(参考)ブラッシングのポイントを解説まずは、今回協力してくれた素敵な女の子を紹介します!三鷹アニウェル動物病院のトリミングに通ってくれている、ラサ・アプソのモコちゃんおめめがキラキラな16歳のおんな子です!毛並みもきれいで、表情もとても豊かなおんな子で、ご家族に愛されているのが伝わってきます。トリミング後は、動物病院内を探検しており、スタッフ一同を笑顔にしてくれる素敵なおんな子です!毛玉を予防するブラッシングの方法被毛の内側からしっかりとブラッシング毛玉が出来てしまう原因のひとつは、ブラッシングが被毛の表面までしか出来ていないことにあります。ポイントは、被毛をめくるようにして内側の毛からブラッシングすることです!被毛をしっかりとめくった状態でブラッシングをしていきます。上記の写真のようにめっくた後はもう一方の手でスリッカーブラシを持ち、3ブロックごとに分けるイメージです。毛先→中間→根本付近の順番で徐々に根本付近に向かってスリッカーブラシを動かします。一気に根本からブラッシングするのではなく、毛先をまずはとかして、徐々に根本もとかすという手順です。同様の方法で全身をブラッシングしていきます。特に、耳の後ろや脇、足やしっぽの付け根、足先は毛玉ができやすい箇所です。その時の注意としては、「皮膚を傷つけないようにやさしく!」「スリッカーブラシを持つ手は軽く!」という点です。痛い思いをすると、ワンちゃんもブラッシングが嫌いになってしまうため、絶対に優しく行うようにお願いします。最後はコームでチェックしっかりブラッシングが出来ているか確認をしたい場合はコームを使うことでチェックができます。毛がコームに引っかからずスッと通れば完璧です!毛玉やもつれがあるのにコームをいきなり通すのは痛がってしまいますので注意が必要です。スリッカーブラシとコームの使いわけも大事なポイントです。ブラッシングには、良い効果がたくさん!毛玉は人間に例えると、「髪の毛をずっと引っ張られている状態」です。放置していると、ずっと痛い思いをしてしまいます。また、毛玉があると通気性が悪くなり、悪化すると皮膚病になる可能性があります。他にもブラッシングには良い効果がたくさん!・血行促進…皮膚をマッサージする効果あり・抜け毛対策…抜け毛をこまめに取り除くことで、部屋の抜け毛を減らし、アレルギーやハウスダストの原因を軽減・病気の早期発見…皮膚の異常や腫瘍、しこりなど、体調の変化に気づくきっかけに大切なご家族がずっと健康でいるために、ブラッシングのポイントを参考にしていただける機会になれば嬉しいです。三鷹アニウェル動物病院でのケアについて当院では、診療だけでなくブラッシングや爪切り、肛門腺絞りなどの日常ケアを提供しております。また、動物病院内にトリミング施設も設けておりますので、シャンプーやカットについてのご相談も受け付けております!動物病院内にあるトリミング施設だからこそ、「疾患のある子」「皮膚トラブルのある子」「シニアな子」にも対応可能しております。通常のトリミングサロンではなかなか対応が難しいという子でも、三鷹アニウェル動物病院なら受け入れが可能です。疾患や年齢にあわせて、最適なケアをともに考えられたらと思いますメディカルトリミングについての詳細はこちらhttps://ani-well.com/trimming