日本においては、「狂犬病予防法」により、毎年1回の狂犬病予防接種(狂犬病ワクチン接種)が義務付けられております。
このコラムを通して、狂犬病予防接種(狂犬病ワクチン接種)についての理解を深めていただけたらと思います。
狂犬病予防法について
犬の飼い主の義務として、以下が定められています(一部、抜粋)。
生後91日以上の犬は、居住地の市区町村に登録する必要がある
狂犬病予防接種を毎年1回受けさせなくてはならない
鑑札と注射済票の装着すること
近い時期に接種することケースが多いため、多くの飼い主さんが混乱してしまうことも多々ありますが、混合ワクチンは任意接種なのに対して、狂犬病ワクチンについては法廷義務であることにご注意ください。
(参考)混合ワクチンについて

厚生労働省「狂犬病」より
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/kyokenbyou.html
三鷹アニウェル動物病院での対応について
当院は、武蔵境駅・三鷹駅・新小金井駅・調布駅・狛江駅などの様々な駅から患者様がいらっしゃいます。お住まいも武蔵野市や三鷹市、小金井市、調布市、狛江市など多岐にわたりますが、それぞれの行政によって、お問い合わせの窓口や申請方法が異なりますので、行政のホームページ等をご確認いただき対応いただきますようお願いいたします。
当院では、予防接種後に『注射済証』をお渡ししております。
「注射済証」(登録申請に必要な書類)を、お住まいの市区町村の窓口へお持ちいただき、飼主さまご自身で「登録(鑑札)」と「注射済票(タグ)」の交付申請をお願いします。
※当院では、市区町村へのお届け代行は行っておりません。
また、狂犬病予防法では、犬には「鑑札(登録時)」と「注射済票(接種ごと)」の装着が義務付けられています。普段は、首輪に付けておくことが推奨されています。
・武蔵野市「狂犬病の予防接種について」
https://www.city.musashino.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/pet/1005116.html
・三鷹市「犬を飼っているかたに必要な手続き」
https://www.city.mitaka.lg.jp/c_service/000/000751.html
・小金井市「犬を飼い始めたら(飼い犬の登録と狂犬病予防注射について)」
https://www.city.koganei.lg.jp/smph/kurashi/448/chikuken.html
・調布市「飼い犬の登録と狂犬病予防注射」
https://www.city.chofu.lg.jp/070010/p039009.html
・狛江市「飼い犬の登録と狂犬病予防注射済票の交付」
https://www.city.komae.tokyo.jp/index.cfm/41,114490,314,html
(参考)狂犬病について
狂犬病は、ヒトを含むすべての哺乳類が感染するウイルス感染症です。狂犬病にかかった動物に噛まれた部位から、唾液に含まれるウイルスが侵入します。通常、ヒトからヒトに感染することはなく、感染した患者から感染が拡大することはないと言われてます。
ヒトも犬も、狂犬病を発症後は有効な治療法はなく、神経系の異常(麻痺など)が起き、ほぼ100%が死亡する恐ろしい病気です。
狂犬病予防法が制定される1950年以前、日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。このような状況のなか狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。この事例を見ても、犬の登録や予防注射が狂犬病予防にいかに重要な役割を果たすかが理解できます。
現在、日本では、犬などを含めて狂犬病の発生はありません。しかし狂犬病は、日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域で依然として発生しており、日本は常に侵入の脅威に晒されていることから、万一の侵入に備えた対策が重要となっています。
万一狂犬病が国内で発生した場合には、素早くしっかりと発生の拡大とまん延の防止を図ることが非常に重要となります。そのためには、犬の飼い主一人一人が狂犬病に関して正しい知識を持ち、飼い犬の登録と予防注射を確実に行うことが必要であり、そうすることによって公衆衛生の向上と公共の福祉の増進に寄与しているということを飼い主の方にはしっかりと自覚していただくことが望まれます。

