こんにちは、三鷹・武蔵境・新小金井エリアで診察を行う三鷹アニウェル動物病院です。今回のコラムは、『猫のノミ・マダニ予防』についてです。春から秋にかけてノミ・マダニの活動が活発になり、特に高温多湿になる梅雨・夏場は、特に感染の注意が必要です。ノミ・マダニは、猫にとってはかゆみや皮膚炎の原因となるだけでなく、命に関わる病気や人と動物の両方に感染する病気(人獣共通感染症)を媒介することがあります。愛猫の健康を維持する目的は勿論のこと、人間も感染すると重症化する恐れがありますので、しっかりとノミ・マダニ予防することが大切です。猫のノミ・マダニによる症状ノミ・マダニは、猫の血液を吸っていきています。その吸血行為は、痒みや皮膚炎の原因となるだけでなく、重篤な感染症を引き起こす可能性があります。また、吸血によって激しい痒みに襲われる猫は多く、ストレス症状を発症してしまう場合もあります。◎皮膚炎・痒みノミやマダニの唾液には、猫にとってアレルギーの原因となる成分が含まれています。そのため、皮膚炎や激しい痒みを引き起こします。以下のような症状が見られた場合、ノミ・マダニの影響が疑われます。身体を掻きむしる皮膚が赤い身体に傷が出来ている、かさぶたが出来ている毛が抜けている、抜毛症◎貧血子猫やシニアな猫、体力が落ちている猫、疾患を持っている猫は、ノミ・マダニに大量の血液を吸われることで貧血を引き起こすことがあります。貧血が重症化すると、命の危機にもなりえます。◎アレルギー反応ノミ・マダニの唾液に含まれる成分に過剰反応することで、アレルギー反応を起こすこともあります。皮膚炎や激しい痒みだけでなく、顔の腫れやくしゃみ、鼻水、脱毛がアレルギー反応として現れます。ノミ・マダニが媒介する感染症ノミ・マダニを媒介して猫が感染してしまう主な病気は以下の通りです。ノミが媒介する猫の主な感染症病気名症状ノミアレルギー性皮膚炎ノミの唾液に対するアレルギー反応で、激しいかゆみや脱毛、湿疹が出ます。瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)感染症ノミを毛づくろい中に飲み込むことで感染。 肛門周囲や便中に米粒状の虫体が出ることもあります。猫ひっかき病(バルトネラ感染症)猫自身は無症状が多いが、人に感染し発熱・リンパ節腫脹などを起こす『人獣共通感染症』です。ノミの直接寄生ノミそのものによる吸血でかゆみ・皮膚炎。 子猫では重度の貧血につながることも。ノミ・マダニが媒介する猫の主な感染症重症熱性血小板減少症候群(SFTS)発熱・嘔吐・出血傾向などが見られ、感染猫の60%が死亡。人にも感染し、国内では、飼主や動物医療関係者の死亡例も報告があります。現時点で有効な治療法は確立されておらず、予防することが最重要になります。ヘモプラズマ感染症*1 (旧名称:猫ヘモバルトネラ症)ノミ・マダニの吸血で血液中に細菌が入り、赤血球が破壊されて貧血や元気消失を引き起こします。 免疫力が落ちている猫や重症例では重度の貧血に陥り、輸血が必要になることも。その他のダニ媒介性疾患海外では「バベシア」や「エールリヒア」という感染症の報告があるが、日本の猫では稀と言われています。マダニの直接寄生マダニの吸血によって皮膚の炎症、かゆみ、時に貧血が起こることもあります。*1 ヘモプラズマ感染症:感染経路はまだ完全には解明されていませんが、① ノミやダニによる吸血、② 猫同士のけんかによる咬傷、③ 母猫から子猫への垂直感染などが関与すると考えられています。特に、猫白血病ウイルス(FeLV)や猫エイズウイルス(FIV)に感染している猫では、免疫力が低下しているため、ヘモプラズマ感染が重症化しやすいとされています。また、外で暮らしていた猫や、多頭飼育環境の猫では感染や発症のリスクが高くなることが知られています。猫のノミ・マダニ対策ノミ・マダニは、公園や草むら、河原など、屋外の様々な場所に生息しております。放し飼いの猫、家族と外出する猫は、これらの場所に近づくことが多く、ノミやマダニが寄生してしまうリスクが高いです。室内飼い猫は、外にでる機会は少ないため、ノミ・マダニに寄生されるリスクは低減されます。しかし、迎い入れた際や動物病院へ予防接種に外出した際に寄生される可能性もあります。また、ノミはジャンプ力が高く、草むらから人の衣服などに付着して家の中に持ち込まれることもあります。完全に室内で暮らしている子であっても、しっかりと意識してあげることが大切です。定期的なノミ・マダニ駆虫月に1回の投薬で、ノミ・マダニだけでなく、フィラリア症や耳ダニ、おなかの虫(回虫や鉤虫)などもまとめて駆虫できます。複数の予防を一度にできる 『オールインワンタイプ』 のお薬は、忙しい日々の中でも猫をしっかり守ってくれる頼もしい選択肢のひとつです。(参考)猫フィラリア症と予防の大切なおはなし猫の寝床や環境を清潔に保つ生活環境を清潔に保つことで、ノミ・マダニの卵や幼虫の繁殖を防ぐことが可能です。特に寝床やトイレは繁殖しやすい場所になるため、こまめに洗濯したり、掃除機をかけたりすることが重要です。また、食事をとる場所も繁殖しやすいため、清潔に保ちましょう。定期的なシャンプーをするシャンプーをすることで、ノミ・マダニの成虫や卵、幼虫を洗い流すことが出来ます。犬に比べて猫は水やドライヤーが苦手な子が多いため、可能な限りで大丈夫です。以下の点に注意して、愛猫をシャンプーしてあげてください。猫が嫌がる場合は、無理にシャンプーをしないシャンプーをした後は、しっかりと毛を乾かしてあげる三鷹アニウェル動物病院では、猫のシャンプーも対応しております。家庭でのシャンプーの仕方やコツ等、遠慮なくご相談ください。三鷹アニウェル動物病院 メディカルトリミングについて三鷹アニウェル動物病院でのノミ・マダニ予防について当院では、武蔵境、三鷹、小金井などの幅広いエリアの患者様から、ノミ・マダニ予防や対策についてご相談いただいております。猫ちゃんの体質や生活スタイル、同居猫・犬の有無などから複合的に判断して方針を決定していけたらと思います。些細なことでもご相談いただけたらと思います。