こんにちは。三鷹・武蔵境・新小金井・調布エリアで診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。今回は、『野良猫の診療』について、当院の方針や注意点をご案内させていただきます。はじめに当院があります三鷹市や、患者様がお住いの武蔵野市、調布市、小金井市などのエリアは、都内の中でもお庭のある一軒家の割合が高く、周辺には公園や寺社仏閣、果樹園などが多い市区町村です。そうした影響もあってか、猫が街中を歩いている姿をよく見かけます。猫がお庭に住み着いたり、子猫が生まれたりというタイミングで、野良猫を保護された時は、感染症や健康状態のチェックのため、動物病院の受診が重要です。ただし、保有しているウイスルによっては猫とヒトどちらにも重い病気を引き起こす可能性があります。野良猫や外出したことのある猫の診療について野良猫ちゃんや外に出たことのある猫ちゃんは、マダニに刺される機会が増えます。そうすると、必然的にマダニやノミを介した感染症に罹患している可能性が高まります。中でも、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」という、マダニを介して感染するリスクが大きくなります。SFTSは、感染した猫の致死率は30~60%、ヒトの致死率も27%という報告もあり、非常に危険な感染症です。SFTSに感染した猫からヒトに感染した報告があり、実際に今年2025年にはSFTS感染猫を診察した獣医師が感染し亡くなった悲しい事例があります。2025年は8月3日時点で、SFTS患者数が124人となり、すでに昨年実績(120人)を超えています。来院される動物さんたちや飼主さま、病院スタッフの安全確保のため、野良猫さんや外に出たことのある猫さんについては、通常とは異なる特別な対応をお願いすることがあります。(ご参考)猫のノミ・マダニ予防について隔離と数日間の入院について前述のSFTSは、致死率が高く治療法が確立していない感染症です。SFTSの罹患リスクを考えて、潜伏期間を考慮して一定期間隔離して様子を観察させていただくことがあります。そのため数日間の入院をお願いすることがあります。防護と消毒について無症状であっても猫が感染症ウイルスを保有している可能性があるため、感染対策として病院スタッフは防護具(PPE: Personal Protective Equipment)を着用した上で、検査・治療を行います。また、使用した器具、部屋やドアノブ・椅子まで含めて丁寧に消毒します。そのため、野良猫や外出したことのある猫を動物病院へ連れていかれる場合は、事前にお電話にて事情を説明いただいた上でご予約いただくようにお願いいたします。費用について野良猫や外出したことのある猫の診療には、隔離や入院、検査などにより費用がかさむ場合があります。これは猫や他の動物さん達、飼主さま、そして病院スタッフの安全を守るための大切な措置です。どうかご理解とご協力をお願いいたします。