大切な家族の一員である動物たちが健康に過ごすために、ワクチン接種は病気から身を守るための大事な予防策の一つです。感染症からペットを守るための大切な手段ですが、「ワクチン接種後って、どう過ごしたらいいの?」「どんなことに気をつけたらいいの?」と疑問に感じる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。今回は、動物たちがワクチン接種後に安心して過ごし、効果的に免疫を獲得するための大切なポイントをまとめました。◆接種当日・翌日の過ごし方混合ワクチン、狂犬病ワクチンともに、接種後は激しい運動やシャンプーは避け、できるだけ安静に過ごさせてあげてください。普段通りの食事・水分摂取で構いませんが、体調に変化がないかよく様子を見てあげてください。犬の場合、通常通りのお散歩は問題ありませんが、走ったり長時間の散歩は避けるようにしましょう。「どの程度なら大丈夫なの?」と不安な方は遠慮なく当院までご相談ください。◆ワクチン接種後にみられる反応ワクチン接種後(混合ワクチン、狂犬病ワクチン)に以下の症状がみられることがありますが、これらは通常、1~2日以内に自然に治まることが多いです。接種部位の腫れや痛み軽い元気消失、食欲低下微熱(普段より少し体温が高い)◆すぐに動物病院へ連れてくる必要がある症状犬・猫ともに、ワクチン接種後に以下のような症状がみられた場合は、すぐに動物病院へご連絡いただき連れてきてください。命の危機があるような症状ですので、迷わずに動物病院へ連れていくようにお願いします。元気が全くない、ぐったりしている嘔吐や下痢が続く呼吸が苦しそう顔が腫れる、じんましんが出るワクチン接種後にアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こることがあります。異変を感じたら迷わずご相談ください。画像出展:「犬と猫の治療ガイド2015」より◆診療時間外に症状がでた場合の対応当院の診療時間外に上記のような症状がみられた場合は、すぐに夜間救急病院などにご連絡いただき、受診が必要かどうかご確認ください。ご不明な点やご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。これからも大切なご家族の健やかな毎日を、ご一緒に見守っていきましょう。◆当院でのワクチン接種について三鷹アニウェル動物病院では、武蔵野市・三鷹市・小金井市・調布市・狛江市を中心に多くの患者様からのワクチン接種のご相談をいただいております。動物たちだけでなく、人間の健康と安心・安全にむけて、適切な狂犬病ワクチン接種、混合ワクチン接種のご案内をしております。当院では、アレルギー症状が起こった場合に適切な対応・処置をさせていただくためにも、ワクチン接種の時間は午前中を推奨しており、遅くとも17時までをお願いしております。なお、当日も診断のうえ、ワクチン接種が可能かを判断させていただきますが、動物達の体調の良い日にご来院いただくようお願いします。また、ワクチンの種類によっては、接種間隔を1か月空ける必要がありますので、事前に当院までご相談ください。予防接種後は、激しい運動は避け、なるべく安静にして様子をみてあげてください。