こんにちは!三鷹・武蔵境・小金井・調布エリアで診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。
今日のコラムは、『犬が食べてはいけない植物』についてです。
お散歩中やドッグランなどで、愛犬が地面に生えている草を食べていることはありませんか?
食べてはいけない種類の植物であったり、身体によくないものがかかっていたりと、実は危険が潜んでいます。
愛犬を守るためにも、飼い主さんが十分に注意いただければと思います。
(関連コラム)
なぜ犬は植物を食べるのか?
犬がお散歩中やお庭遊びのときに、植物を食べるというお話はよく伺います。
その子がなぜ植物を食べるのかは様々ですが、大まかに以下の通りだと言われています。
植物の味が好きだから/楽しいから
愛犬が同じ種類の植物を意図的に食べているときは、その植物の味を好んで食べているケースがあります。
もしかすると、普段のごはんでお野菜をあげている家庭では、その野菜の味に近いから好んで食べているかもしれませんし、一度食べた時のおいしさを覚えているのかもしれません。
また、草をかみ切る感覚を楽しんでいる子もいます。遊び感覚で植物を食べているのかもしれません。
場合によっては、まだ帰りたくないという気持ちや、飼い主さんの気を引きたいといういたずら心でやっている子もいるかもしれません。
消化不良や胃腸の不調を解消するため
消化不良を起こしていたり、胃腸の不調を感じている時に、本能的に植物を食べることがあるとされています。
胃を刺激して、吐きたい時にも植物を摂取する場合もあるようです。
また、車酔いなどの不調時にも食べていることが予想されます。
(参考コラム)
愛犬・愛猫とのドライブを快適に!今日からできる車酔い対策と対処法
ビタミンや食物繊維を接種するため
栄養が偏っていてビタミンが足りない、フードの量が足りなくてお腹が空いている、カロリーが不足しているなどの場合にも犬が植物を食べることがあります。
普段の食事で不足しているビタミンやミネラル、繊維質を補給するために犬が本能的に草を食べるといったケースが考えられます。
原因がこの場合は、普段の食生活を見直す必要があります。
身近にある危険な植物たち
犬、猫が『タマネギ』や『ネギ類』で中毒を起こすことは広く知られていますが、それ以外の身近な植物でも中毒症状を起こすことがあります。
同じ植物でも花、葉、根(球根)、種など、有毒成分が含まれる部分が異なりますので注意が必要です。
一部ではありますが中毒を起こす身近な植物とその症状を紹介します。
ツツジ科全般(葉・花):中毒症状・多量摂取による死亡
ユリ科全般:嘔吐・けいれん・狂乱・昏睡
アサガオの種子:嘔吐・下痢・血圧低下
アジサイの葉・つぼみ:嘔吐・めまい・意識障害
スイセンの球根:下痢・嘔吐・中枢神経麻痺・血圧低下
アロエの内部乳液部分:下痢・嘔吐・胃腸障害
また、日本の道端に咲いていることはあまりありませんが、クリスマスシーズンにご家庭で飾られることの多い「ポインセチア」なども、食べてしまうと非常に危険です。

どんな症状がでるのか?
摂取してしまった植物に含まれる中毒物質、有毒物質の種類によって現れる症状は様々です。
また、その摂取量や犬や猫の体重、健康状態によってもその症状や現れるまでの時間は異なります。
一般的に、嘔吐や下痢、流涎(よだれ)、食欲不振、元気消失などの症状がみられることが多いようです。
脳や心臓、神経などに作用する中毒物質もあります。
除草剤や寄生虫、他の動物の尿などにも気をつけましょう
植物の種類だけでなく、除草剤がまかれていたり、昆虫・寄生虫がついていたり、他の動物の排泄物(犬だけでなくネズミのおしっこ等)がついている可能性があります。
そういった害のある植物を食べてしまうと、寄生虫が体内にはいってしまったり、病気にかかることもあります。
場合によっては、命の危険もあります。
予防のために出来ること
愛犬がお散歩中などに植物を食べるのが癖になってしまうと、身体によくない植物や除草剤がまかれた植物を食べてしまうリスクがあがってしまいます。
日頃より、なるべく植物を食べないような習慣・環境を整えていきましょう。
散歩中はリードを短く持ち、草を勝手に食べないように心がける
リードを短く持つことは、交通事故や他のワンちゃんとのトラブル防止にもつながります。庭や室内に置く植物は、「犬に安全な植物」を選ぶ
よく食べる特定の場所がある場合は、そこを避けるようにする
「ダメ」の指示が通るように練習する
もしも、食べてはいけない植物を食べてしまったら
中毒症状は、摂取した有毒成分の種類や摂取量、犬や猫の体質によって、症状そのものや症状が発現するまでの時間が異なります。
食べてすぐに影響が出ていないからといって安心はできませんので、油断せずに注意深く観察してあげてください。
もしも、犬や猫が中毒物質を含む植物を摂取してしまった場合には、早急に動物病院に行くようお願いいたします。
応急処置なども、動物病院へ判断を仰ぐことをお勧めします。
摂取してしまった場合は勿論のこと、摂取した疑いがある場合も、念のため動物病院へ行くことをおすすめします。
最後に
ストレスや栄養不足、消化不良などの理由で犬が草を食べることがあります。
外に生えている草には、食べてはいけない草や除草剤が散布されている草もあるため、気を付けなければいけません。
ネズミの尿がかかっている等の感染症のリスクもあります。
できるだけ外で草を食べないように、普段から対策を取っておくことも大切です。
また、散歩コースや公園、おでかけ先だけではなく、自宅にもこのような植物がないか確認しましょう。
直接的には関係ないと思われるかもしれませんが、ストレスを抱えないように普段からスキンシップをとったり、愛情表現を十分にしてあげることも大切です。
三鷹アニウェル動物病院での処置について
三鷹市や武蔵野市、調布市、小金井市、西東京市を中心に多くの患者様よりご相談をいただいております。
何気ない日常のなかにも、多くの危険が潜んでいます。
今回のコラムのテーマである「植物」以外にも、大切な愛犬・愛猫の健康といのちを守るためにも普段から注意深く見守ってあげてください。
中毒性のある植物を食べてしまった時は、とにかく応急処置が大切です。
家庭で出来る応急処置には限りがありますので、経過観察をせずにすぐに動物病院へ向かってください。
当院では、状況にあわせて以下のような処置を行います。
問診による正しい状況把握
催吐処置
成分の排出促進
予防指導
進行状況によっては、外科的処置も含めて行っていきます。

