こんにちは!三鷹・武蔵境・小金井・調布エリアで診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。今日のコラムは、『犬が食べてはいけないもの』についてです。人間にとってはご馳走であっても、犬や猫などの動物さん達にとっては危険な食べ物が沢山あります。食べてはいけないものを正しく把握して、十分注意してあげましょう。(関連コラム)愛犬の誤飲にご注意を!対策と応急処置についてはじめに「少しくらいなら大丈夫かな?」と、つい人間の食べ物をワンちゃんに分けてしまうことはありませんか?しかし、犬にとっては、ほんの一口でも中毒や体調不良を引き起こす危険な食材があります。「遊びに来たお客さんがうっかりあげてしまう」「子供が落としたごはんを犬や猫が食べてしまう」等の思わぬ原因で動物病院へ相談にくるケースもございます。今回は特に注意していただきたい「犬が食べてはいけない食べ物」についてご紹介いたします。犬にとって危険な食べ物の代表例チョコレート・ココア成分「テオブロミン」が中毒の原因になります。テオブロミンは心臓、中枢系神経を刺激し、血圧上昇、不整脈等の症状や、興奮、痙攣、昏睡等の中枢系神経における異常がおこることがあります。チョコレートの種類によって、テオブロミンの含有量は変わりますが、体重10kgの犬が100g程のチョコレートを接種することで症状が現れる可能性が高いという研究もあります。小さなワンちゃんですと、ひとかけらでも危険です。※板チョコ1枚で約70g程度になりますネギ類(タマネギ・ニンニク・長ネギなど)赤血球を壊し、貧血を引き起こすことがあります。加熱したり、煮汁だったとしても毒性は残ります。ハンバーグなどのおすそ分けも危険です。ねぎ類に対する感受性は、ワンちゃんによって個体差があると言われています。ブドウ・レーズン腎不全を起こす恐れがあり、少量でも中毒を引き起こした症例が報告されています。重度の腎不全を引き起こすと、死亡してしまうケースもあります。パンやお菓子に入っているレーズンにも注意が必要です。巨峰などの赤いブドウだけでなく、マスカット等の白いブドウも危険です。アボカドアボカドに含まれる成分「ペルシン(ペルジン)」が、胃腸の炎症を引き起こし、下痢や嘔吐になる可能性があります。犬だけでなく、ウサギやフェレット、鳥などの人間以外の動物には幅広く有害であることが報告されています。ナッツ(特にマカダミアナッツ)マカダミアナッツやビターアーモンドは犬に中毒を引き起こすという報告が多数があります。しかし、マカダミアナッツの何の成分が中毒症状を引き起こしているのかは未だに分かっていません。嘔吐、下痢、腹痛、運動障害、足の麻痺、発熱などの症状が報告されています。ピーナッツ(落花生)等、犬が食べても問題ないとされるナッツ類もあります。しかし、消化が悪いため消化器症状を引き起こす可能性もありますし、ハイカロリーのため肥満にもつながります。中毒症状が報告されていないナッツ類でも、避けたほうがよいと考えます。イカ、タコ、エビ、カニイカやタコ、エビ、カニには「チアミナーゼ」という酵素が多く含まれています。チアミナーゼを摂取し過ぎると、体内のビタミンB1が破壊され、神経障害を起こし、ふらつきや歩行困難を引き起こすことがあります。特に「生」の状態がチアミナーゼを豊富に含むため、危険性がより高いとされています。アルコール少量でも嘔吐・ふらつき・呼吸抑制を起こすことがあります。ビールやワインだけでなく、料理に含まれるアルコールにも注意してください。キシリトール植物のシラカバやカシなどの天然素材からつくられる甘味料であるキシリトールですが、犬にとって有害とされています。「キシリトールが犬に重篤な障害を起こす」という報告が、2006年9月にアメリカ獣医学協会から発表されています。犬がキシリトールを摂取することで、血糖を下げるホルモンである「インスリン」が急速に分泌されるため、急激な血糖低下を引き起こすとされています。血統低下は、低血糖症を起こしたり、最近では肝臓に障害を起こしたりする可能性があることが報告されています。ちなみに、ガム1枚のキシリトール含有量は 約0.5g〜1g/1枚(注:製品により異なる)で、1、2枚のガムでも危険な場合があるので注意が必要です。カフェイン(コーヒー・緑茶・紅茶など)カフェインは、神経や心臓を刺激します。頻脈や不整脈、全身のうっ血等を引き起こす可能性があります。落ち着きがなくなったりすることもあります。鶏の骨・魚の骨骨が口腔内や食道、胃腸を傷つける可能性があり危険です。美味しいにおいが強いため、鼻がよい犬たちにとっては食べたくなってしまいます。食べ残しやゴミに引き寄せられてしまうため、すぐに廃棄するようにしてください。食べてしまった時の対処方法犬が食べてはいけないものを食べてしまった場合、すぐに動物病院を受診するようにいたしましょう。少量であれば、中毒を引き起こさないケースもあるため、すべてのケースが命の危機ではありませんが、その子の体質や食べたものによっては少量であっても重篤な症状を引き起こします。万が一、誤食してしまった場合は、以下のことを心がけましょう。家庭での応急処置の判断をしないすぐに動物病院へ相談する元気そうであっても安心は禁物「人間の食卓には近づけない」「ゴミ箱は蓋つきのものを採用し、犬が届かない場所に置く」などの工夫でリスクを下げることが可能です。三鷹アニウェル動物病院での対応当院へも、誤飲で来院するワンちゃん・ネコちゃんは多いです。中毒を引き起こすと、命の危機にさらされます。接種した成分によっては、症状が悪化するスピードもかなり早い場合もあります。誤飲してしまった時は、とにかく応急処置が大切です。家庭で出来る応急処置には限りがありますので、経過観察をせずにすぐに動物病院へ向かってください。何か気になることがあれば、遠慮なく当院までご相談ください。