こんにちは!三鷹・武蔵境・新小金井・調布エリアで診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。今回のコラムは、『犬の唾液腺マッサージ』について解説します。「唾液腺マッサージ」という言葉を初めて聞いた飼い主さんも多いのではないでしょうか?1,2分で出来る口腔ケアである「唾液腺マッサージ」を行い、大切な愛犬の口腔ケアをしてみましょう!唾液が犬に与える影響について唾液には、お口の中を清潔に保つ自浄作用があります。口腔内の健康にとって、唾液は重要な役割を果たしています。病原菌の侵入を防ぐための殺菌、抗菌作用食べかすや剥がれ落ちた粘膜などを洗い流す役割乾燥を予防し口臭を軽減する効果お口の乾燥の原因には、主に以下のような原因があります。唾液腺マッサージとあわせて、以下のような唾液の減少に繋がるような原因の解決も行っていきましょう。脱水・水分不足:体内の水分が不足すると、口の中が乾燥します。 口呼吸(開口呼吸・パンティング):暑い時期に体温を調節するため、ハァハァと口を開けて呼吸すると、口の中が乾燥しやすくなります。 環境の乾燥:空気の乾燥した環境では、人間と同じように犬の喉も乾燥します。 高齢:高齢になると唾液の分泌量が減少し、口が乾燥しやすくなります。 ストレス:ストレスを感じていると、唾液の量が減少し口が乾燥することがあります。 唾液腺マッサージとは?唾液腺マッサージとは、頬周りを触ることで刺激し、唾液の分泌を促すマッサージです。唾液の分泌を促すことで、愛犬のお口の健康予防効果が期待できます。但し、犬の唾液腺は自律神経(特に副交感神経)に強く支配されているので、マッサージだけで大量の唾液分泌を引き出すことは難しいということはご注意ください。あわせて、歯磨き習慣が口腔ケアにとって最も大切ですので、唾液腺マッサージは口腔ケアの一つとしてお考えください。(参考)犬のデンタルケアについて唾液腺マッサージの効果について唾液腺マッサージには、以下のような効果が期待できます。口周りを触られることに慣れる(歯磨きへの橋渡し)飼い主さんとのスキンシップやリラックス効果唾液腺や導管の軽い刺激によって、分泌が促される可能性がある唾液が少しでも流れることで口腔内の自浄作用がサポートされるまた、頬周りを触ると気持ちよさような表情をしてくれたりと、愛犬も喜んでくれると思いますので、コミュニケーションの一環として取り入れていただければと思います。唾液腺マッサージのやり方犬の唾液腺は、4ヶ所にあります。◎頬骨腺(きょうこつせん)◎耳下腺(じかせん)◎下顎腺(かがくせん)◎舌下腺(ぜっかせん)そして、唾液腺で分泌された唾液を運ぶパイプ役として「導管」があります。①”唾液の出口”を開くまずは、唾液の出をよくするために、上下の2つの出口を開いておきます。・上の出口:奥歯あたり(第4前臼歯)クルクルと指で優しく円を描くようにマッサージします。・下の出口:あご下の手前上下往復するように指を動かします。②頬骨腺のマッサージ目の下、頬のあたりを指の腹で優しく円を描くようにマッサージします。③耳下腺のマッサージ耳の下の骨の少し後ろあたりを、指の腹で優しく円を描くようにマッサージします。もみもみしても良いです。④下顎腺のマッサージ顎の骨の内側の軟らかい部分を矢印の方向にさするようにマッサージします。⑤舌下腺のマッサージ顎の真下から親指で軽く押し上げるようにマッサージします。⑤導管のマッサージ仕上げに唾液が出口から出やすいように導管を優しくさすって終わりです。まとめ1日に1,2分くらいを目安にマッサージして下さい。この唾液腺マッサージをすることで歯に触られることに慣れ、お家での歯磨きもしやすくなることが期待できます。子犬のうちにやっておくと歯磨き上手になってくれます!もし、歯磨きをどうしても嫌がる場合は歯茎に歯磨きジェルを塗って唾液腺をマッサージして下さい。それだけでも口全体に歯磨きジェルが行き渡るので少しでも歯の健康を維持出来ます。飼い主さまが歯に興味を持ってくれるきっかけになれば嬉しいです。ぜひ挑戦してみてください。【撮影協力】柴犬のちかちゃん三鷹アニウェル動物病院のアイドルです!とても明るい性格で、人懐っこくスタッフ全員癒されています。今回の撮影モデルも完璧に協力してくれました!三鷹アニウェル動物病院について当院では、武蔵境、三鷹、小金井などの幅広いエリアの患者様から、口腔ケアについてのご相談を多くいただいております。歯石や歯垢は口臭の原因だけでなく、歯周病や全身の疾患へと繋がっていきます。犬ちゃんの体質や生活スタイルなどから複合的に判断して、口腔ケアの方針を決定していけたらと思います。些細なことでもご相談いただけたらと思います!