こんにちは!三鷹・武蔵境・小金井・調布エリアで診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。今日のコラムは、愛犬・愛猫の『適正体重』についてです。犬や猫の体重・体型の管理は非常に重要です。愛犬・愛猫は、食事量や運動量を自らコントロールできないため、ご家族が正しい知識をもってしっかりとコントロールすることが大切です。そもそも、愛犬・愛猫の適切な体重や体型がどの程度なのかを、まずは把握していただけたらと思います。はじめに「ちょっと太ったかな?」「最近、食が細い気がする…」愛犬・愛猫の体重の変化は、飼い主さんにとって気になることの一つですよね。単なる見た目の変化と思われがちな体重の増減ですが、実はその小さな変化が、彼らの健康状態を示す大切なサインであることがあります。なぜ体重管理が大切なの?人間と同じように、犬や猫にとっても適正な体重を維持することは健康を保つための基本です。体重は多くても、少なくても大きな影響が出てしまいます。犬や猫は、人間よりも元の体重が少ない分、1kg前後の変化でも影響が出てしまいます。体重が増えすぎると…糖尿病や心臓病のリスクが高まる関節に負担がかかり、歩行が困難になる呼吸器系の病気を引き起こしやすくなる肥満は万病のもとと言われるように、さまざまな病気の原因となります。体重が減りすぎると…栄養失調により免疫力が低下する筋肉量が減り、体力がなくなる腎臓病や甲状腺機能亢進症など、何らかの病気が隠れている可能性あり特に子犬や子猫、シニアの時期は体重減少が命に関わることもあります。愛犬・愛猫の「適正体重」を知りましょう大切なのは、「ちょっと太った」「痩せた」という感覚だけでなく、我が子にとっての「適正体重」を把握することです。愛犬・愛猫の適正体重を自宅で判断するのに最も有効な方法は、「ボディコンディションスコア(BCS)」という指標を用いることです。これは、体重計の数字だけではわからない、体脂肪のつき具合を「見た目」と「触った感覚」で判断する方法です。多くの獣医師が活用しており、飼い主さんでも比較的簡単にチェックすることができます。ボディコンディションスコア(BCS)とは?BCSは、一般的に5段階または9段階で評価されます。ここでは、よりシンプルでわかりやすい5段階の評価方法をご紹介します。BCS1(痩せ): 肋骨、腰椎、骨盤が外から容易に見える。触ると骨がゴツゴツとわかり、脂肪がほとんど感じられない。BCS2(やや痩せ): 肋骨が容易に触れる。体表を薄い脂肪が覆っている程度。上から見ると腰のくびれが非常に顕著で、横から見るとお腹が極端にへこんでいる。BCS3(理想): 肋骨が薄い脂肪の上から触って感じられる。上から見ると、腰に適度なくびれがある。横から見ると、お腹が自然な形でへこんでいる。この状態が理想です。BCS4(やや肥満): 肋骨が脂肪に覆われていて触りにくい。上から見ると腰のくびれがほとんどなく、体がずんぐりしている。BCS5(肥満): 肋骨が厚い脂肪に覆われていて、触ってもほとんどわからない。お腹が垂れ下がっている。上から見ると腰のくびれがなく、背中が丸く広がっている。【資料提供:日本ヒルズ・コルゲート株式会社】自宅でチェックする方法BCSを判断するためには、「視診」と「触診」を組み合わせることが重要です。1. 視診(目で見て判断する)上から見る: 愛犬・愛猫を真上から見て、胴体と腰のくびれを確認します。適度なくびれがあるか、寸胴になっていないか、あるいは極端に細くなっていないかを判断します。横から見る: 愛犬・愛猫を横から見て、お腹のラインを確認します。地面と平行になっているか、自然にへこんでいるか、垂れ下がっていないかを判断します。2. 触診(触って判断する)肋骨を触る: 胸部に両手を当て、側面から肋骨を優しく触ってみましょう。背骨・腰骨を触る: 背中や腰の骨を優しくなでるように触ってみましょう。覚えておきたい愛犬・愛猫の体重の目安1歳時の体重を覚えておく: 多くの犬や猫は、生後1年ほどで成犬・成猫の体になります(大型犬種を除く)。この時期の体重を覚えておくと、その子の適正体重の目安になります。体重の増減は「%」で考える: たとえば、体重3kgの猫が0.5kg太った場合、体重の増加率は約17%にもなります。これは人間でいえば、体重50kgの人が約8.5kg太ったのと同じくらいの変化です。小さな変化でも、その子にとっては大きな負担になることを知っておきましょう。おわりに愛犬・愛猫の体重は、健康状態を映し出す鏡です。日頃から彼らの小さな変化に気づき、適切な体重管理を心がけることで、いつまでも元気で一緒に過ごせる時間が長くなります。あなたの家族が健やかに毎日を過ごせるよう、まずは我が子の適正体重を確認してみるところからはじめてみませんか?三鷹アニウェル動物病院について三鷹市や武蔵野市、調布市、小金井市、西東京市を中心に多くの患者様よりご相談をいただいております。犬や猫、うさぎ、ハリネズミ、ハムスター等の幅広い動物さん達を診療しておりますので、何かご不安なことがあれば遠慮なくご連絡くださいませ。大切な家族の小さなサインに早期に気づくことが何よりも重要です。1日でも長く、健康で幸せな暮らしを過ごすために、年に1回以上の健康診断を行うことを推奨しています。(参考)当院でのワクチン接種・定期健診について