こんにちは。
三鷹・武蔵境・小金井・調布エリアを中心に診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。
寒い時期、飲水量が減るため、犬も猫もうさぎなどの動物さん達のおしっこトラブルが増えます。
おしっこトラブルを放っておくと、重大な障害になることがありますのでご注意ください!
今回は尿トラブルの中から、『尿石症』についてお話します。
尿石症とは
動物のおしっこは、腎臓で血液から作られ尿管を通り膀胱に溜まり、膀胱から尿道を通って外陰部から排泄されていきます。
この尿管や尿道に砂や石のような物質(結晶、結石)ができてしまう病気を尿路結石症(尿石症)と言います。
犬では33%、猫では23%くらいの子が尿石症を経験すると言われています。
結石の種類
尿石症の原因となる結晶や結石の種類には、以下があります。
※ストルバイト、シュウ酸カルシウムで尿石症の80~90%を占めます。
リン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト・ストラバイト)
結石はつるんとした丸っこい形、結晶は長方形の幾何学模様の形
シュウ酸カルシウム
結石はトゲトゲ・ボコボコ・ギザギザした形、結晶は正八面体(ピラミッドを2つくっつけたような形)
リン酸カルシウム
尿酸結石
シスチン結石
尿石症の原因
尿石症の原因としては、以下のようなものがあげられます。
水分量や運動量が減る冬は、尿石症が多発しやすい季節です。愛犬、愛猫の様子をよく見て、原因となるようなものをより意識して取り除いてあげるようにしましょう。
食餌・飲み水
結石の素となる成分が多い食餌やミネラル分の多い水の摂取
飲水量
寒さで飲水量が減ると濃い尿になるので結晶の成分が濃縮され、結晶化しやすくなります。
運動量、行動量
寒さで運動量が減ったり、太って行動量が減ってしまう、散歩に行くのが億劫になると、トイレにいく回数が減り、尿を我慢するようになります。
トイレ環境
特に、猫ではトイレが汚れていたりすると、尿を我慢してしまいます。
その結果、膀胱に尿が留まる時間が長くなるので、結晶成分が濃縮され結晶・結石が出やすくなります。尿のpH
食餌や体質、細菌感染(膀胱炎)(特に犬)などで尿のpHが酸性やアルカリ性に傾くことで結晶ができやすくなります。
※酸性でシュウ酸カルシウムが、アルカリ性でストルバイトが出やすくなります
尿石症の症状
結晶や結石が尿路を通過する時に粘膜を傷つけます。その結果、痛みや不快感や残尿感が出てきます。
犬や猫たちは言葉が話せないので、そういった違和感を言葉にすることが出来ません。ご家族がしっかりと様子を見て、普段との違いやちょっとした異変や違和感に気が付けるようにしましょう。
以下のような症状が見えた場合、尿石症の可能性があります。
頻尿(特に少量頻回の排尿)
血尿
排尿時に痛がって鳴く
排尿姿勢を取るが尿が出ない
重症化すると…
症状の中でも特に注意が必要なのが、排尿姿勢を取るが全くもしくはポタポタしか尿が出 ていない時です。
これは尿路閉塞(尿閉)と言って、結石が尿管や尿道につまってしまったり、結晶や結石の通過に伴って粘膜が炎症を起こし腫れあがって、物理的に尿が出せない状況です。
この状況が長く続くと腎障害を起こして尿毒症になり命に係わってきたり、後遺症として 腎障害が残ったりしてしまうので、緊急の処置や入院が必要になることがあります。
「あれ?そういえばトイレに入るのは見るけど、なんか鳴いてるし、おしっこは見てないな」、「おしっこ出てないし、なんか食欲も元気もないし、ぐったりしてきた」ということがあればすぐに診察に連れて来てください。
治療法・予防法
尿石症の対処・治療として、以下のような方法があります。
ご家族がしっかりと普段から気を付けてあげられるようにしてもらえると、愛犬・愛猫が尿石症を予防することにつながります。
飲水量を増やす
常に新鮮な水が飲めるようにこまめに水を替えたり、水飲み場を複数用意する。
飲み水に肉の煮汁やスープ状のご飯を「数滴」混ぜて匂いを付けてあげる。
トイレを我慢させない
トイレも常に清潔に保っておき、多頭飼育の場合は複数個用意しておく、落ち着いて排泄ができる場所に設置する。
犬の場合、散歩にこまめに行き、トイレを促す。
食事療法
結晶・結石の素になるミネラル分を制限した食事を与える。
ミネラル分の少ない水をあげる。
重症化し尿閉になった場合
万が一、尿石症が重症化して尿閉になってしまった場合は、鎮静下での尿閉解除処置、点滴入院等の治療や、繰り返してしまう場合は膀胱切開手術、会陰尿道ろう等の手術が必要になることがあります。
最後に
尿トラブルも重症化すると、犬も猫も命に係わる状態に進展してしまうことがあります。
そうならないように環境や生活の見直し、定期的に健康診断をして尿トラブルがないかどうかをチェックしていきましょう。
また、尿トラブルが見つかった後も、治ったからと言って治療や検査を終わりにせず、定期検査や食事療法の継続をしていくようにしましょう。
三鷹アニウェル動物病院について
三鷹アニウェル動物病院は、三鷹市井口を拠点に日々の診療を行っております。
三鷹市・武蔵野市・小金井市・西東京市・調布市など、幅広い地域の方々にお越しいただいております。
「なんとなく元気がない」「いくつか気になる症状があるけれど、どこに相談したらいいかわからない」そんなときこそ、見逃されがちな小さなサインをていねいにくみ取りながら、その子にとって最もふさわしい方法を、一緒に考えていきます。
犬・猫・うさぎ・ハムスター・ハリネズミなど、幅広く診療を行っております。
休診日を設けておらず、どの曜日でも診療をお受けいただけますので、ご安心いただけたらと思います。
アクセスについて
JR中央線「武蔵境駅」、西武多摩川線「新小金井駅」が最寄り駅となります。
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