こんにちは。
三鷹・武蔵境・小金井・調布・西東京エリアを中心に診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。
今回のテーマは犬からのメッセージでもある『カーミングシグナル』という仕草・行動についてです。
犬は言葉の代わりに、体の動きやしぐさで気持ちを伝えています。その中でも「カーミングシグナル」と呼ばれる行動は、自分や相手の気持ちを落ち着かせるためのサインです。
ストレスや不安などを伝える重要な行動なので、ぜひ正しく理解し、愛犬と飼い主さんとの心地よい関係構築のために生かしていただけたらと思います。
カーミングシグナルとは?
カーミングシグナルとは、不安やストレスなどを感じたときに、または特定の意志を伝えたいときに示す行動パターンのことを言います。
これらのサインを見逃さないことで、わんちゃんとの信頼関係をより一層深めることができます。
一見すると何気ない行動ですが、実はわんちゃんからの大切なメッセージが隠れています。
カーミングシグナルの主な例
愛犬が日々、我々に出してくれているメッセージの代表例をご紹介いたします。ぜひ参考にしていただけたらと思います。
あくびをする
眠くないのにあくびをしている場合は、緊張や不安を感じていることがあります。
例えば、苦手な人に近づかれた時、飼主さんに叱られているときに出やすい行動です。動物病院が苦手なわんちゃんも待合室であくびをすることが多いです。
わんちゃんにとってあくびは、人間だと深呼吸やため息をつく行動に近いかもしれません。
顔や視線をそらす
犬が目線を逸らすという行為は、「敵意がない」「少し距離をとりたい」という気持ちを表現しています。
犬同士がじっと見つめる行為は、相手に威圧的な気持ちであることを意味します。相手に敵意がないことを伝えるために、顔や目線を逸らすという行動をとります。
写真撮影や抱っこされている時、怒られている時に見せやすい行動です。
鼻や口をなめる(ペロッとする)
鼻や口をぺろっと舐める仕草は、不安を感じ、自分を落ち着かせようとしている時に見られます。
初対面の人に触られている時や緊張する環境にいる時、大きな音がしたときなどに出やすい行動です。
頭を振る
犬が頭を振るときは、興奮を落ち着かせたり、不快感やストレスを感じている時に表す時によく見られる行動です。
飼い主さんから苦手な指示(「待て」など)をされた時や他の犬との接触の後に出やすい行動です。動物病院で診察を受けた後もよくみられる行動です。
わんちゃんの頭を振るという行動は、人間だと貧乏ゆすりに近い行為かもしれません。反射的にブルブルと頭を振ることでその感情を緩和していると考えられます。
ゆっくりと動く
犬がゆっくりと動くときは、相手を落ち着かせたい時や相手を刺激をしたくない時に多く見られます。また、犬自身が怖がっている時にも見られる行動です。
飼い主さんが怒っている時や、興奮している他のわんちゃんが近くにいる時などに出やすい行動です。
フリーズする(動きをとめる)
犬が動きを止めているときは、強い緊張や警戒を表しています。
花火などの見慣れないような怖いものを見た時や、人間に無理に触られている時、逃げられない状況に置かれている時などに出やすい行動です。
背中を向ける、距離をとる
犬が背中を向けている時、距離をとっているときは、犬自身が威嚇されたと感じて不安な気持ちや恐怖心を抱いている時に見せる行動です。
犬が「自分には敵意がない」ということを示しています。
見逃さないでほしいポイント
犬が示すカーミングシグナルは、ストレスの初期サインでもあります。
例えばこんな場面は、犬にとってストレスを感じやすい行動です。
子供がしつこく触ってくるとき
初めての場所や動物病院などの慣れない環境で緊張しているとき
知らない人や犬と対面したとき
これらの初期段階でサインに気付かずに接し続けてしまうと、愛犬の不安や不快感が増幅し、最終的に吠える・逃げる・噛むといったより激しい行動に発展してしまう危険性があるため、小さなサインを見逃さないことが非常に重要です。
犬と人間が良い関係を維持するためにも、注意してあげましょう。
飼い主さんができる対応は?
愛犬がカーミングシグナルを出していたら、飼い主さんは次のように対応してあげるのがおすすめです。
無理に触らず、そっと距離を取る
わんちゃんが自力で落ち着くために、愛犬との間に十分なスペースと、落ち着けるまでの十分な時間を与えてあげましょう。
刺激を減らして安心できる環境をつくる
騒音や慣れない人など、愛犬がストレスに感じる要素から遠ざけてあげましょう。
落ち着いた声で優しく声かけをする
信頼している飼い主さんが穏やかなトーンで声をかけることで、安全であることを伝えます。
愛犬が示す行動の中には、一見すると「わがまま」や「しつけの失敗」に見えるものがあるかもしれません。しかし、立ち止まって考えてみてください。
愛犬のその行動は「しつけができていない」のではなく、「困っているサイン」として受け止めてあげることも大切です。
最後に
犬が示すカーミングシグナルは「怖い」「緊張している」「落ち着きたい」という、愛犬の今の気持ちを相手に伝えるための大切なコミュニケーションです。
あくびをする、顔・視線をそらす、鼻や口をなめる、頭を振るなど、一見何気ない行動にもわんちゃんからのサインが隠れています。
これらのサインに早く気づいてあげることで、愛犬の不安やストレスを軽減し、問題行動の予防にも繋がります。
特に、動物病院やトリミング、来客時など犬が緊張しやすい場面では「いま、どんな気持ちなのかな?」と様子を観察してみましょう。
無理に我慢をさせることではなく、安心できる距離や環境を整えてあげることが、愛犬との信頼関係づくりの第一歩です。日々の小さなサインを理解し、わんちゃんの気持ちに寄り添いながら過ごしていきましょう。
愛犬が何かあった時に、動物病院で落ち着いて過ごせるように、動物病院に慣れるためにも、いつでもお気軽に寄ってくださいね!
三鷹アニウェル動物病院について
三鷹アニウェル動物病院は、三鷹市井口を拠点に日々の診療を行っております。
三鷹市・武蔵野市・小金井市・西東京市・調布市など、幅広い地域の方々にお越しいただいております。
「なんとなく元気がない」「いくつか気になる症状があるけれど、どこに相談したらいいかわからない」そんなときこそ、見逃されがちな小さなサインをていねいにくみ取りながら、その子にとって最もふさわしい方法を、一緒に考えていきます。
当院では、犬・猫・うさぎ・ハムスター・ハリネズミなど、幅広く診療を行っております。
総合診療を提供しており、内科や皮膚科、整形、眼科、腫瘍、歯・口腔、耳鼻科、泌尿器、呼吸器・循環器、消化器など幅広く対応しております。
予防接種やフィラリア症予防、避妊・去勢手術などもお任せください。
診療だけでなく、犬や猫、うさぎ等と暮らす上での行動や接し方などについても、多くご相談いただいております。
休診日を設けておらず、日曜・祝日も19時まで診療を行っております。どの曜日でも診療をお受けいただけますので、ご安心いただけたらと思います。
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