こんにちは。三鷹・武蔵境・小金井・調布・西東京エリアを中心に診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。当院の近くでも多くのワンちゃんと愛犬家の皆様がお散歩をされています。当院がある三鷹市や近隣の武蔵野市、小金井市は公園や農園も多く、お散歩道沿いにも沢山の植物があります。犬はとても優れた嗅覚を持つため、道沿いで感じる他のワンちゃんのニオイや草むらに隠れたゴミの臭いに興味津々となってしまいます。最近は、犬がお散歩中にクンクンと念入りにニオイを嗅ぐ行為のことを「クン活(嗅ぎ行動)」と呼ばれることも多いようです。ニオイを嗅ぐことは犬の本能であり、動物行動学的にも重要な行動です。鼻からの刺激により脳が活性化され、本能的な欲求が満たされます。しかし、「いつでも、どこでも、自由に」嗅がせることが、実は愛犬のストレスやマナー違反に繋がっているとしたらどうでしょうか?今回のコラムは、そんな『クン活』をテーマにします。犬にとって、お散歩は「誰」との時間ですか?クン活に夢中な愛犬を、ただ後ろで待っている状態。これを人間に例えるなら、「デート中に相手がずっとスマホをいじって自分を無視している」状態に似ています。愛犬が飼い主さんを無視してしまっている状態と言えます。お散歩の本質は、愛犬と飼い主さんとが、お互いに「一緒に過ごすこと」を楽しむ時間であるはずです。愛犬が「ひとりの世界」に没頭しすぎることは、パートナーである飼い主さんへの関心を失わせる原因にもなります。パピー(子犬)の時からお散歩の中でも、愛犬と飼い主さんとの間で信頼を築いていきましょう。「自立」よりも「信頼」を家庭内で人間と共に暮らす「家庭犬」に、ひとりで生き抜くための「自立(情報収集)」は必要ありません。愛犬がクン活をずっとしているのは、愛犬が「自立しなきゃ!」と神経を尖らせている状態になっているのかもしれません。信頼がある子: 「飼い主が守ってくれる」と安心し、周囲を警戒(クン活)せずリラックスして歩けます。不安な子: 「自分がパトロールしなきゃ!」と神経を尖らせ、必死にクン活をして精神的に疲弊します。 「自主性」という名の放任は、時に愛犬を「ワガママ」や「孤立」へと追い込んでしまうのです。自由なクン活が招くリスク目的のない自由なクン活は、以下のようなお困り事の入り口になります。執拗にニオイを嗅ぐことが習慣になることで、愛犬に何かトラブルを起こしてしまう可能性もあります。マーキングニオイを嗅ぐことにより、他犬や縄張りを意識しやすくなります。マーキングは、オスだけでなくメスもします。引っ張り「引っ張る=犬主導で歩いている」状態です。クン活で「愛犬の好きなように動くこと」を許可していると、引っ張りやすくなります。拾い食いニオイを嗅いだ先に気になるものがあれば口に入れてしまう危険性があります。草むらに隠れたゴミ、たばこの吸い殻、落ち葉や木の実、さらには悪意を持って危険な物を置く人がいるかもしれません。外傷・感染症草むらへ入り眼を傷つけてしまったり、ノミ・マダニの感染のリスクがあります。実践!愛犬との絆を深める「正しいクン活」それでは、どのように鼻を使わせるのが正解なのでしょうか?ポイントは「飼い主さんが主導権を持つこと」です。以下の方法などがあります。ぜひ分からないことや、もっと詳しいやり方を知りたい方は、ぜひ当院へご相談くださいませ。「許可制」にする 基本は飼い主さんの横を歩き、安全な場所に着いたら「いいよ」「クンクンして」と合図を出して自由にさせます。終わったら「おしまい」と声をかけて歩き出しましょう。これでオン・オフの切り替えが身につきます。「サーチゲーム」を取り入れる 地面をなんとなく嗅がせるのではなく、おやつを数粒隠して「探して!」と伝えます。これは「自分勝手な行動」ではなく「飼い主さんが提供した遊び」になり、脳への刺激も格段に高まります。おうちの中でもクン活を取り入れることが可能です。マット内のおやつを探させる「ノーズワークマット」や、部屋のあちこちにおやつを隠す「宝探し」などがおすすめです。情報を「共有」する愛犬がクンクンし始めたら、放置せず「何かあった?」「お友達がいたかな?」と声をかけましょう。一緒に情報を確認する姿勢を見せることで、犬の意識が飼い主さんから離れにくくなります。さいごにクン活は犬にとっては脳の活性化、本能的な欲求を満たすなどのメリットがあります。しかし、それだけに終始するお散歩は、愛犬を孤独なパトロールへと向かわせてしまいます。 大切なのは、クン活という『刺激』、他の遊びによる『ストレス解消』、そして何より飼い主さんとの『信頼関係の構築』のバランスです。 全てを自由にするのではなく、ルールのある中で鼻を使わせる。そんなメリハリのあるお散歩が、愛犬の心と体を本当の意味で満たし、飼い主さんとの深い絆を築く鍵となります。三鷹アニウェル動物病院について三鷹アニウェル動物病院は、三鷹市井口を拠点に日々の診療を行っております。三鷹市・武蔵野市・小金井市・西東京市・調布市など、幅広い地域の方々にお越しいただいております。「なんとなく元気がない」「いくつか気になる症状があるけれど、どこに相談したらいいかわからない」そんなときこそ、見逃されがちな小さなサインをていねいにくみ取りながら、その子にとって最もふさわしい方法を、一緒に考えていきます。犬・猫・うさぎ・ハムスター・ハリネズミなど、幅広く診療を行っております。総合診療を提供しており、内科や皮膚科、整形、眼科、腫瘍、歯・口腔、耳鼻科、泌尿器、呼吸器・循環器、消化器など幅広く対応しております。予防接種やフィラリア症予防、避妊・去勢手術などもお任せください。診療だけでなく、犬や猫、うさぎ等と暮らす上での行動や接し方などについても、多くご相談いただいております。休診日を設けておらず、どの曜日でも診療をお受けいただけますので、ご安心いただけたらと思います。アクセスについて電車でお越しの方JR中央線「武蔵境駅」、西武多摩川線「新小金井駅」が最寄り駅となります。お車でお越しの方動物病院の前に、専用駐車場(無料)あり満車の場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください(1時間分の駐車料金を弊社にて負担いたします)【提携パーキング】・三井のリパークブックオフ武蔵境連雀通り店・SANパーク三鷹井口1すぐそばにバス停もございますので、各駅からのバスアクセスも可能です。詳細は、HPよりご確認ください。交通アクセスについて