こんにちは。三鷹・武蔵境・小金井・調布エリアで診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。今日のコラムは、『猫の目の色が変わってきた理由』についてです。猫ちゃんの健康に関するご相談の中でも、目に関するお悩みは多いです。目の変化には、生理的な変化もあれば、病気による変化もあります。猫ちゃんの身体に変化を感じた場合、不安に感じた場合は、ぜひ獣医師にご相談ください。今日は、猫ちゃんの「目の色の変化」に関して解説していきます。成長に伴う虹彩色素の発達差(生理的変化)ラグドールなどポイント系の猫は、出生時はほぼ全員が青い眼です。成長とともに虹彩にメラニンが沈着し、青がアクア・グリーン・イエロー系に変化することがあります。通常は両眼ほぼ同時期に色が落ち着きますが、左右の発達速度に差があると、一時的に片眼だけ色味が変わって見えることがあります。特に、6ヶ月齢前後は、色素沈着がまだ進行中のことが多く、この時期の「片眼だけの変化」は自然な範囲であることが多いです。ポイント系の猫の例ポイント系とは、顔、耳、四肢、尾など体の末端部分の色が濃く、胴体部分は薄い毛色を持つ柄の猫を指します。例えば、以下の猫種を指します。ラグドールシャム猫トンキーニーズヒマラヤンバーマン良性の色素沈着(虹彩メラノーシス)虹彩の一部または片眼全体がゆっくり濃くなる場合、「虹彩メラノーシス」の可能性も考えられます。これは良性のメラニン沈着で、加齢や局所刺激(紫外線・炎症など)でも起こり得る変化です。色調変化が均一で、立体的な隆起や黒点を伴わない場合は経過観察で問題ありません。しかし、後述の病的な変化の可能性もあるため、動物病院で確認・検査を受けることおすすめいたします。「虹彩黒色腫」(メラノーマ)などの病的変化目の色の変化には、良性のものもありますが、中には病気が原因の場合もあります。以下のような所見がある場合は、精査の対象となります。短期間(数週〜数ヶ月)で急に濃くなる/黒くなる隆起や凹凸・不整が見られる瞳孔の形が歪む、散瞳・縮瞳の非対称前房内に色素沈着や炎症性変化(虹彩炎)があるこれらがある場合は、前述の成長に伴う虹彩黒色腫の変化などの良性なものではない可能性があるため、しっかりとした検査と治療を行いましょう。目に左右差が出やすい他の要因目の色の変化をご相談いただく際に、「左右差がある」というお悩みも多くいただきます。その理由には、病気や光などの影響の場合が考えられます。軽い外傷や角膜混濁でも、光の反射で色が変わって見えることあり光の入り方・毛色の反射(特にブルーポイントやライラックポイントは周囲反射で見え方が変わる)カメラ・照明条件による錯覚まとめ今回のコラムでは、『猫の目の色の変化』に注目した内容でした。その原因には、良性なものもあれば、悪性のものもあります。以下を参考としていただきながら、獣医師へのご相談と定期的な健康診断をおすすめいたします。生後6ヶ月齢で、健康状態良好・視覚正常・炎症所見なし → 経過観察でOK変化が急・濃くなる・盛り上がる → 眼科検査推奨(スリットランプで虹彩構造を確認)三鷹アニウェル動物病院での目の検査について三鷹市や武蔵野市、調布市、小金井市、西東京市を中心に多くの患者様よりご相談をいただいております。犬や猫、うさぎ、ハリネズミ、ハムスター等の幅広い動物さん達を診療しておりますので、何かご不安なことがあれば遠慮なくご連絡くださいませ。眼科についても、専用の機器で検査を行い、最適な治療をともに考えていけたらと思います。本コラムのテーマである、「目の色の変化」以外にも愛猫・愛犬の目に異常・違和感を感じたらすぐにご相談ください。目ヤニがいつもよりも多い、以前よりも増えた目が充血している目を搔いている目の色味が変わった、違和感があるまた、大切な家族の小さなサインに早期に気づくことが何よりも重要です。1日でも長く、健康で幸せな暮らしを過ごすために、年に1回以上の健康診断を行うことを推奨しています。(ご参考)当院でのワクチン接種・定期健診について