こんにちは。三鷹・武蔵境・小金井・調布・西東京エリアを中心に診察を行う、三鷹アニウェル動物病院です。以前、このコラムでもご紹介させていただいた、盲導犬候補犬のパピーだったコアくん。まもなく、パピーウォーカーさんのもとを巣立ち、新しいステージへと歩み始めます。今回コアくんを迎えられたパピーウォーカーさんご家族にとって、コアくんは“初めてのパピー”でした。最初は自由すぎるコアくんに、時には頭を抱えながら、それでも毎日まっすぐ向き合い、一歩ずつ一緒に歩んでこられた日々。でもいつからか、その眼差しの奥に、「この子がこれから出会う世界で困らないように」「周りの人に安心や笑顔を届けられる子になってほしい」という、静かだけれど強い願いが垣間見えるようになっていました。かわいい、楽しい、だけではない。時にはぐっと堪えて、時には心を鬼にして。その積み重ねのひとつひとつが、コアくんを少しずつ“次の世界へ羽ばたく子”へと育ててくださっていたのだと思います。そして何より、コアくん自身も本当にたくさん頑張ってくれました。はじめは、どのラブラドールの子犬とも同じように、「もっと遊びたい!」が止まらなくて、興奮がおさまるまで全力で気持ちをぶつけてきてくれていたコアくん。でも今では、ちゃんと自分の気持ちをコントロールできる場面も増えて、驚くほど成長した姿を見せてくれるようになりました。体もすっかり大きくなって、いろいろなことに興味津々なコアくん。それでも初めて見るものには、横目でちらりと「何者…?」と様子をうかがっている姿がなんともコアくんらしくて、思わず笑ってしまうこともありました。無邪気さも残しながら、少しずつ周りを見て、自分の気持ちとの向き合い方も学び、まっすぐで、素直で、本当に立派なラブラドールに育ってくれたのだと思います。コアくんの成長を見守っていたはずなのに、気づけば私たちの方が、パピーウォーカーさんご家族の覚悟や優しさに、何度も胸を打たれていました。いつか巣立つ日が来ると分かっていて、それでも毎日を大切に重ねながら、一緒に歩んでいくこと。それは簡単なようで、決して簡単にできることではないと思います。さあ、コアくんはいよいよ新しい世界へ巣立っていきます。これから先も、きっとたくさんの人に安心やぬくもりを届けながら、コアくんらしく、一歩ずつ歩んでいってくれるのだと思います。そして何より。たくさん笑って、甘えて、のびのびと、幸せな毎日を過ごしてくれることを心から願っています。パピーウォーカーさん、コアくんとのかけがえのない日々を、私たちにもたくさんお裾分けしていただき、本当にありがとうございました。小さかったコアくんが、たくさんの経験を重ねながら立派に成長していく姿と、パピーウォーカーさんが時には悩みながらも丁寧に向き合い、支え、そして未来へ送り出していくその時間は、本当にあたたかく、尊いものでした。どうか巣立ちの日が、「切ないお別れの日」ではなく、「ここまで一緒に歩んできた時間の大切さを改めて感じる日」として、あたたかく心に残りますように。本当に、本当にお疲れさまでした。そして後日、コアくんたち候補犬たちと、パピーウォーカーさんご家族の日々を追った様子が、news23(TBS系列)で放送されるそうです。きっとそこには、盲導犬候補のパピーさんたちの成長の姿と、パピーウォーカーさんご家族が一緒に積み重ねてこられた日々が、たくさん詰まっているのだと思います。私たちも、放送を楽しみにしています。